短命に終わりかねない菅内閣

つい先日始まった菅内閣だが、長続きしない危険性を先日の亀井静香の辞任劇を通じて感じた。一方亀井と国民新党にとっては、大臣辞任により郵政ファミリーの守護神としての立場を強烈にアピールしつつ、選挙協力や大臣ポストを維持するという絶妙な一手だった。菅には良くも悪くも逆立してもできない芸当である。
なぜこのような事態に陥ったか?その最大の原因は、6月10日の菅の楢床国対委員長への指示である。国民新党との議論を尽くさず、落とし所がまだ見えていない状況の中、当日中の会期延長問題の決着=郵政改革法案の今国会での廃案を厳命した。国民新党が了解しないままに枝野ら各幹部が動き出した結果、国民新党軽視の姿勢が国民にまで知れ渡る状況となり、亀井は完全に面子を失った。
もし、もう一日でも時間をかけ、国民新党に抵抗のパフォーマンスを演じさせ、両党議論を尽くしたという状況を作り出せば、11日深夜にでもに今回と同様の覚書を締結することで決着が着いたのではないか?菅が今回の問題の本質を理解せず、安易な指示で丸投げした結果が今回の事態なのではないか?
今回の辞任劇で、国民新党は全特の国民新党への支持を磐石としたとともに、JP労組の一部の票まで取り込む可能性が出てきた。更に連立内閣内の野党的な立場をアピールできた。更に類まれな権謀術数の持ち主である亀井が、政務の激務から解放され存分に動けることになった。彼の尊敬するゲバラのような、ゲリラ活動(体制内ではあるが)が始まるのだろうか?
今回の一件で、当初は反対しないということで消極的だが指示をしていた小沢が、参議院議員選挙後動き出すのではないだろうか?能力を見切られたということである。菅は昔から政策には熱心だったし、熱意と迫力もあった。草莽の中から出てきた逞しさもあった。しかし、魑魅魍魎の跋扈する国際社会の中で、この程度のことも予想できずに対処を誤るような首相に、長期間政権を持たせることは危険である、と判断されても無理はない。
菅政権の寿命は、早ければ年末、長くても1年ではないか?選挙後に小沢が動き始め、様々な揺さぶりがあるだろう。それには亀井が先頭に立つはずである。
願わくば菅には今回の事態から学んでほしい。政策面でも、亀井と菅は対立していたが、私には菅の見解は余りに財務官僚に毒されたものに見えた。まだ国際的に見て国債の信用力が十分にあるなかで財政再建に邁進することは、むしろ過剰な信用を得ることになり、リスク回避の円高に繋がるのではないか?そうなると折角回復の兆しを見せた経済にまた打撃を与えることになる。亀井はそこまで分かって財政出動を強調していたのではないだろうか?(もちろん、財政出動にも節度は必要だが・・・)
筆者は20年ほど前、菅と接点を持ったことがある。社民連という弱小勢力の中、独自の存在感を持った魅力ある政治家だった。新党さきがけから民主党を結成した行動力も素晴らしいと思った。願わくば、官僚に取り込まれず、偏見を捨て、むしろ嫌いな人間の意見も聞いた上で、虚心坦懐に日本の進むべき道を決めていただきたく思う。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック